広島県の観光名所、厳島神社の大鳥居は「埋められていない」驚きの構造です!
投稿者 マツダ
投稿日 2025.03.03
カテゴリ
地域 広島県
ええのう♥
宮島の象徴ともいえる 厳島神社の大鳥居。海に浮かぶように立つあの姿は、まさに神秘的ですよね。
でも、あの巨大な鳥居、 実は地面に埋められていない って知ってましたか?

本当に「置いてあるだけ」!?

厳島神社の大鳥居は、高さ 約16m、総重量 約60トン という巨大な構造物。
普通、鳥居は地面に深く埋めて固定されますが、 この鳥居はただ「自重」で立っているだけ なんです!
つまり、「地面に埋まっていないのに、倒れない」という驚異の設計がされているんですね。
どうして倒れないの?

「そんなの、台風とか大波が来たらすぐに倒れちゃうのでは?」と思いますよね。
でも、実はこの鳥居には 巧妙な工夫 が施されています。

1. 柱の重さが圧倒的
* 主要な 6本の柱(主柱2本+補助柱4本) があり、すべての重量を活かして安定させています。
* 主柱だけでも 直径約10mのクスノキの巨木 を使用し、自然の木のまま削らずに使うことで重心が安定するようになっています。

2. 鳥居の下に「重り」の役割をする石を詰める
* 鳥居の下部には 大量の小石 が詰め込まれており、これが重りの役割を果たしています。
* これにより、鳥居全体がどっしりと安定し、台風や高波にも耐えられる仕組みになっています。

3. 「楔(くさび)」を使わない伝統工法
* 通常の鳥居は木材同士を楔(くさび)で固定しますが、大鳥居には 一切釘や楔が使われていません。
* これは、日本古来の 「木の組み合わせだけで支える技術」 によるもので、木材が自然に馴染むことで強度を増す仕組みになっています。

台風にも耐えた「奇跡の鳥居」
この大鳥居は、過去に 何度も台風の猛威にさらされてきました。
2018年の 西日本豪雨 や、強烈な台風が襲った際にも倒れることはなく、見事に耐え抜いています。
ただ、老朽化により 2019年6月から2022年12月まで大規模修繕 が行われ、鳥居の再塗装や木材の補修が施されました。
現在はリニューアルされ、より美しくなった姿を見せてくれています!

まさに「匠の技」が生きる世界遺産!
「ただ置いてあるだけ」なのに びくともしない鳥居。
これは 日本の伝統技術の粋 ともいえる設計なんです!
次に厳島神社を訪れた際は、ぜひこの 驚異の構造 にも注目してみてくださいね!
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