鮭（サケ）は英語でサーモン（salmon）である。この二つは同じものだと思われがちだが、日本では「鮭」と「サーモン」には違いがあります。

実は、サーモンは生で食べられるもの、鮭は生で食べられないもの、という違いがあるんです。


「鮭」と呼ばれる魚は基本的に天然もので、餌としてオキアミなどの甲殻類を食べます。その甲殻類がアニサキスという寄生虫を宿していることがあり、この甲殻類を食べた鮭もアニサキスなどの寄生虫を持つ場合があるので、鮭は火を通して食べられる。


一方、「サーモン」と呼ばれる魚は基本的に養殖ものです。餌はオキアミではなく、魚粉や植物性タンパク質などで作られたペレット状の餌なので、アニサキスなどの寄生虫を宿すことがなく、サーモンは生で食べられます。

現在では日本各地でサーモンの養殖が行われており、青森県の海峡サーモンや長野県の信州サーモン、滋賀県のびわサーモン、愛媛県の宇和島みかんサーモンなど、80種類以上のご当地サーモンが生産されているので、日本全国のサーモンを味わってみてね。